コミュニケーション能力はどれほど重要?【超新塾タイガー福田さんインタビュー】

インタビュー

超新塾タイガー福田

こんにちは!コミュニケーションデザイン部の木村です。

今回リニューアルしたWebサイトでは、タカラデンキのサービス・商品の紹介に留まらず、自由な発想で様々なユニークコンテンツを提供していきたいと考えています。そのコンテンツの第一弾はインタビュー記事です。

木村 漠

コミュニケーションデザイン部木村 漠

タカラデンキ コミュニケーションデザイン部の部長。
京都、大阪、東京を経て群馬に。Webシステム開発、広告・映像作成、プロモーションのプランニング等、幅広い業務領域を持つ。車の運転が苦手。

インタビュー実施の経緯

4月、春、新入社員のフレッシュな姿が眩しいシーズン。社内の新入社員入社式に、自分も参加させていただいたのですが、緊張と不安がありつつも前向きに頑張ろうとしているなんとも初々しい彼らの姿はとても素敵でした。自分が新卒社員としてはじめて社会人になったとき、「役に立ちたい」「認められたい」色々な思いがありましたが、まず仕事のやりがいを感じることをできたのは、人に喜んでもらえた時だったと思います。

今年度のタカラデンキは「私があなたを笑顔にします」というとってもシンプルなスローガンを掲げています。明快でわかりやすいスローガンですが、単純だからこそ、色々と思考することができますね。どうやって笑顔にする?どうなれば笑顔になる?そのプロセスは無限にあり、正解の形は無いものだと思います。ただ、頑張って様々な角度から考えても、自分の概念の枠におさめてしまいそうになるという点は注意点でしょうか。

そこで今回は、自分自身の視野を広げるためにも、「笑顔にする」ということだけに特化した、人を笑顔にさせるプロ、お笑い芸人の方に「人を笑顔にすること」についてインタビューしてみました!インタビューを快く受けてくださったのは、前回のタカラデンキ方針発表会にもゲストとして登場してくださり、私たちを心から楽しませてくれた超新塾のボケ担当タイガー福田さんです。

個人的にも長いお付き合いのタイガーさん。とっても魅力的な方であることをよく知っていたので、記念すべき第一回の記事ということもあり、「是非お願いします!」という形でタイガーさんにインタビューを依頼しました。

前置きが長くなりましたが、ここからインタビュー記事です!

超新塾タイガー福田さんインタビュー

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ータイガーさん、お忙しいところありがとうございます!どうぞよろしくお願いします。

はい、僕に答えられることなら!

タイガー福田

超新塾/禅タイガー福田

お笑いロックンロール「超新塾」のボケ担当。帽子、グラサン、ヒゲ、ロンゲがトレードマーク。サングラスを外すタイミングを失い、未だに外せず、結果キャラが大渋滞中。
超新塾のリーダー・溝神とともに、空想ショートコント、さるひげさんでお馴染み「禅」としても活動中。超新塾、禅ともに、流行に左右されない実力派と評され、世代を超えた根強いファンが多い。
最近はなぜか一人でカラオケに挑戦し続け、谷村新司さんの「いい日旅たち」で100点を獲得。特技はドラムとアロマオイル選び。

お笑い芸人になった理由

ー本日は「人を笑顔にする」ということについて色々お聞きしたいのですが、本題に入るその前に、タイガーさんのことを色々と聞かせていただけたらと考えています。まずは、タイガーさんが、沢山ある職業の中から「お笑い芸人」を選んだ理由・経緯を教えていただけますか?

お笑い芸人になるっていうのは小さい頃から考えていたんです。小学生か中学生くらいかですね。当時は、お笑い芸人になるか、サッカー選手になろうと考えていました。僕、サッカーは割と上手い方だったんです。けれども高校1年生の時に、膝を怪我してサッカー選手は諦めました。これからがとっても大事な時期だと考えてた頃に怪我をしたんで、相当ヘコみましたよ。その怪我が無ければ、サッカー選手になってました。日本代表にも選ばれてましたね。ワールドカップにも出てました。けれども怪我しちゃったんで、お笑い芸人一択になりました。人に笑ってもらうのはずっと好きだったんで、迷うことなく芸人を目指しました。

それから高校卒業後、すぐに大阪の吉本NSCに入りました。ちなみに、吉本NSCには現在の超新塾メンバーであるブー藤原と一緒に受けましたが、彼は面接で落ちました。99.9%受かる学校なんですけどね。理由はわかりませんが、なぜか彼は落ちました。相当面接官に嫌われたんでしょうかね(笑)

困ったことにコンビを組むはずだったブー藤原は落ちちゃったので、その学校内で相方を探しました。そこで出会ったのが、現在の超新塾リーダーで、お笑いコンビ「禅」の相方でもあるイーグル溝神です。このあたりが僕のお笑い人生のスタートです。

芸人としてのターニングポイント

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ー 子供の頃から決めていたお笑い芸人に無事になることができ、その後、人気を獲得するまでの道程は順調でしたか?

やっぱり色々大変でしたよ。はじめに組んだイーグル溝神とのコンビも一度解散していますし、それぞれ別でコンビを組んだりといったこともありました。なかなか売れなかったんで、収入の9割以上がアルバイトというのも普通でした。

ターニングポイントは東京に行ったことだったと思います。なんとなく、このまま大阪にいると腐っていきそうな気がして、新天地を目指しましたね。当時は事務所に所属していなかったということもあり、特に紹介やコネがあるわけでもなく、もちろんお金もなく、本当に右も左もわからないまま、気持ち一つで東京に行きました。「超新塾」はそんな状態の中、東京で結成したお笑い集団です。

東京に行き、超新塾をスタートさせたことは本当に正解でした。何もわからない中でしたけど、みんなでネタを考え、小さい劇場で披露ということを繰り返していくうちに、少しづつファンもつくようになってきました。けど、モテてたのはイーグルだけでしたけどね…

そしてある日、僕たちの評判をどこかから知ってくれた爆笑オンエアバトルのキャスティング担当さんから「番組に一度出てもらえませんか?」とオファーを貰いました。オーディションの案内ではなく、出演のオファーです。すごく嬉しかったですね。

爆笑オンエアバトル・・・1999年〜2010年放送、HNKのお笑い番組。芸人が観客の前でネタを披露し、多数の観客から面白いと評価されたネタだけが選ばれてオンエアされる。また、オンエア回数が一定数を超えると年度末に行われる「チャンピオン大会」に出場する権利が得られる。多くの人気芸人を世間に登場させた、今なお放送終了が惜しまれているお笑いネタ見せ番組。

初出演時、僕らのネタはしっかりウケてもちろん放送。コンビやトリオでなく、集団というインパクトもあり、評判は上々でした。けれども2回目の出演時は信じられないほどスベりました。放送もされなかったです。その時のネタがロックンロール葬儀。トラウマですよ(笑)

けれども大失敗したおかげで、メンバーと色々試行錯誤を重ねる機会ができ、今の大喜利のようなスタイルを見つけることができました。失敗して良かったですね。大失敗しても、再びチャンスを与えてくれた番組の方には感謝しかないです。

その後、爆笑オンエアバトルでは順調に勝ち進んで、チャンピオン大会に出場することもできました。2度目のチャンピオン大会の頃あたりには「爆笑レッドカーペット」がはじまり、そこでもばっちりハマり、「エンタの神様」ではイーグル溝神とのコンビ「禅」の「空想ショートコント」や「さるひげさん」がウケて、「イロモネア」でも見事全ステージクリアと、様々な番組で活躍できるようになり、地方での出演依頼も増え、急激に忙しくなりましたね。

現在の僕らが、全国色々な場所で「超新塾だ」って言ってもらえるのは、やっぱりそれらの番組のおかげだと思います。

爆笑レッドカーペット・・・フジテレビ系列のお笑いネタ番組。
エンタの神様・・・日本テレビ系列のお笑いネタ番組。
イロモネア・・・TBS系列、正式名称は「ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円」各ジャンルに従ったネタを5ステージクリアすることでチャレンジャーが100万円獲得できる番組。

辛いことがあっても、それでも芸人を続ける理由

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ー 心機一転の上京が功を奏し、着実に知名度が高まっていった中、新たに苦労したことはありましたか?

特別に苦労した事というのはあまり無いんですが、一番辛かった時期は、「超新塾」という名前が急激に売れ始め、いろいろな仕事が「スケジュールの空いている芸人」としてではなく「超新塾」という形の指名で入り出した頃です。東日本大震災が起きました。お笑いは完全に自粛ムードですね。

世間のお笑いに対する風当たりがすごく強くなり、テレビ番組はもちろんライブ出演や地方での仕事等、その時決まってた仕事が全部なくなりました。2ヶ月先まである程度決まっていたスケジュールは真っ白になりました。

精神的にすごく辛かったし、仕事がないと収入がないので、正直、金銭面も苦しかったです。上手く行き始めてきた頃だっただけに、本当にきつかったです。お笑い芸人という仕事が本当に不安定な仕事であることを痛感しました。

ー お笑い芸人には安定がないという現実を突きつけられてもなお、タイガーさんが芸人を辞めずに、今も続けている理由は何なんでしょうか?

何なんでしょうね。やっぱり自分たちがやっていることに自信があって、今もその自信を持っているからだと思います。

それと、自分たちがステージに立ち、何かをすることで、笑ってもらえるのがやっぱり嬉しいんですね。何度もその風景を見たいんです。声を出して笑ってくれたり、お腹をかかえて笑ってくれたりとか、そんな表情を見れる喜び、ネタがすごくウケた時のその快感が忘れられないんです。なんというか、人に楽しんでもらうのが単純に好きなんですよね。

「笑わす」と「笑われる」

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ー 子供の頃に抱いていた「人に笑ってもらうのが好き」というシンプルな想いを、今も持ち続けているんですね。とっても素敵なことだと思います!抽象的な質問になりますが、タイガーさんにとって「人を笑顔にする」というのはどういうことなんでしょうか?今日の本題です!

自分の生きがいであり、最大の楽しみであり、最も好きな仕事ですかね。

ただ、笑ってもらうということに対しては、芸人になった頃と今とでは少し感覚が変わった部分もあります。始めの頃は、「笑わす」ということにすごく強い想いがあった一方で、「笑われる」というのはとても嫌でした。その違いは、しっかり考えてきたことを披露することで意図的に発生させるのが「笑わす」で、何か失敗した時などに意図しないところで発生するのが「笑われる」という感じです。

人を笑わせる仕事をしているんだという、芽生え始めた芸人としてのプライドがそうさせていたんですよね。「笑われる」っていうのは、とても馬鹿にされているような気がして、苦痛でした。

けれども、東京に来て色々な人と知り合う中で、考えが変わっていきました。僕が一生懸命、何時間もかけて出来る「笑わす」を一瞬で出来てしまうような人間がいるということを知ったんです。天才がいるんですよね。

そういう天才は「笑わす」でいいと思うんです。でも僕は天才でないから「笑われる」でもいいんじゃないかって思えるようになりました。いい意味でプライドが無くなったんですね。いっぱい笑われようって思うようになりました。「笑ってもらう」「楽しんでもらう」という、そもそもの目的は達成できますしね。

それと、笑ってもらうためのネタ・作品をつくることが大事であることはもちろんなんですけど、東京で色々な魅力を持つ人と出会っていくうちに、人間性、人間味みたいなものも大事なのかなって感じるようになってきました。自分もそういう魅力を持つ人になりたいなって思うようになってきたんです。僕にとって、人間味がある人っていうのは「笑われる」ということが出来る人なんです。

「笑われる」ということが少しずつ出来るようになってきたら、視野が大きく広がりましたね。僕が提供できる「笑い」の幅も少し広がったんじゃないかなと思います。

コミュニケーション能力は無いとダメなのか

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ー お笑い芸人さんほど、直接的でないかもしれませんが、多くの仕事は「人に喜んでもらう」という部分が根幹にあると思います。タカラデンキは今期「私があなたを笑顔にします」というスローガンを掲げているのですが、中にはコミュニケーションが得意でないという者もいます。そんなスタッフに対して、何かアドバイスはありますか?

コミュニケーションの能力ってそんなに重要じゃないのでは?って思います。僕は、お笑いの仕事を獲得するために自ら企画会社の方やキャスティング担当さんに売り込んだりするので、時々「営業向いてるね」なんて言ってもらうこともあるんです。けれども全然向いてないんですよ。

仕事が終わったら、すぐ家に帰ってゲームとかして自分の世界に閉じこもる人っているじゃないですか。まさに僕なんです。人に楽しんでもらうのは好きなんですけど、コミュニケーションがとにかく苦手。

人と話していると「次に僕は何て言おうか」「何て返答しようか」「さっきこう言った方が良かったんじゃないか」とか、色々考えすぎて相手の話がしっかり聞けないんですよね。そして考えてるうちにどんどん今、何を話していたかがわからなくなり、薄っぺらいことしか言えなくなり、勝手に一人で落ち込むという形です。今はだいぶマシになってきたんですけど、やっぱりまだ苦手ですね。

そんな感じでコミュニケーションがすごく下手な僕ですが、それでも企画会社の方やキャスティング担当さんに超新塾の売り込みができるのは、自分のやっていること、自分のやっている超新塾というものに自信があるからだと思います。「必ず楽しませますよ」って迷いなく言えるからだと思います。

けれども言い換えると、売り込みができるのは、自分のことだけなんですね。超新塾の売り込みは出来ますけど、「会社の新商品を売ってこい」とか言われると、おそらく全然売れないと思います。「この商品どうですか?」くらいしか言えず、「要らないよ」って言われて、そそくさと帰るパターンしか想像できません。売ろうとしているものに体重が乗っからないと駄目なんですね。コミュニケーションは本当に下手ですから。

なので、コミュニケーションが苦手な人も自分のやっていること、扱っている商品やサービスに自信を持つこと、好きになることが出来れば、なんとかなるんじゃないかと思いますよ。自分が売ろうとしてるものを誰にも負けないくらい好きになって「もう人に勧めたくてしょうがない」みたいな状態になれたら、話すのが苦手とか下手とか、あまり関係なくなるんじゃないでしょうか。自分がやっていることを信じて、不器用ながらも自分が伝えたいことを真剣に伝えようとすれば、それに耳を傾けてくれる人は決して少なくないと思います。

売ること、そして結果として喜んでもらうことに、コミュニケーション能力って実はそれほど重要じゃない!というのが僕の結論ですかね。もちろんあるに越したことはないんですけど、無かったとしても、無い者なりのやり方があると思うんです。まぁでも、社会常識があんまり無く、世間のことも詳しくない、そしてまだまだ何かを人に教えれるような立場ではない、そんな僕の意見なんですけど、参考になりますか?

ー とっても参考になると思います。ありがとうございます。今思えば、タイガーさんと初めて会った時、不思議な印象を受けましたね。もう4,5年前くらいでしょうか。目を見て話さない、会話はすぐ途切れる、明らかに年下の僕に敬語ですごい謙虚、なのに売り込みは凄まじいという(笑)

そうでしたっけ。僕は言うほど売り込みはしませんよ。

さいごに

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ー 今日は、お忙しいところありがとうございました。最後に、弊社タカラデンキの方針発表会の時にゲスト出演してくださった時の感想や、その時に感じたタカラデンキ社員の印象を教えていただけますか?

その節は、呼んでいただいてありがとうございました。タカラデンキの皆さんは、本当に暖かくて、歓迎されている感が嬉しかったですね。ステージも一緒に楽しく盛り上げていただいて、やっていて楽しかったです。笑顔が素敵な人が多かったことはよく覚えています。ネタの後も、気軽に話しかけてくれたり、いい人ばっかりだなって思いました。本当にいい会社なんでしょうね。

なので、次の忘年会もお願いします。新年会は呼ばれてませんけど?僕たちまだまだ沢山ネタあるんで、タカラデンキさんには、僕らの魅力まだ1割ほどしか伝わってないと思いますよ。次に呼んでいただいた時、残りの9割伝えますよ?近々イベントとかも無いですか?いつやります?今すぐでもスケジュール確認して押さえま・・・

ー タイガーさん、今日は本当にありがとうございました!

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タイガー福田

超新塾/禅タイガー福田

お笑いロックンロール「超新塾」のボケ担当。帽子、グラサン、ヒゲ、ロンゲがトレードマーク。サングラスを外すタイミングを失い、未だに外せず、結果キャラが大渋滞中。
超新塾のリーダー・溝神とともに、空想ショートコント、さるひげさんでお馴染み「禅」としても活動中。超新塾、禅ともに、流行に左右されない実力派と評され、世代を超えた根強いファンが多い。
最近はなぜか一人でカラオケに挑戦し続け、谷村新司さんの「いい日旅たち」で100点を獲得。特技はドラムとアロマオイル選び。

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なんと!2016年4月17日(日)、インタビューを受けていただいたタイガー福田さんがスマーク伊勢崎のY!mobileショップに登場します!

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詳しくはこちら!(超新塾がY!mobileスマーク伊勢崎のスタッフに!?)

木村 漠

記事を作成した人

コミュニケーションデザイン部木村 漠

タカラデンキ コミュニケーションデザイン部の部長。
京都、大阪、東京を経て群馬に。Webシステム開発、広告・映像作成、プロモーションのプランニング等、幅広い業務領域を持つ。車の運転が苦手。

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